縦軸のブレ

昨日の練習時に撮ったビデオを見ていたら、色々と気がついた事があったのでメモ。

(2272フレーム目)離れの直前。右肩が詰っているように見えます。右肘ももう少し下までさげた方が良いように思われます。弓の巻藁側に、棒矢につけた赤い印が見えているので、矢尺が十分にとれていないことがわかります。右肘を下げて右肩を伸ばせば、ちょうど良い矢尺がとれる気がします。この時点で、後頭部が背景の白い柱よりわずかに右にでているのが確認できます。


(2273フレーム目)離れの瞬間。特に体に動きは見られません。ただ矢だけが動いているように見えます。


(2274フレーム目)右肘の先と左手首以外には特に動きはないように見えます。巻藁は2台並んでおいてあって、写真に写っている巻藁は私が使っている巻藁の右側にある、誰もつかっていないものです。矢はちゃんと巻藁にささっています。念のため。


(2275フレーム目)左肩が巻藁の方向に動いています。それにつれて、頭が巻藁側へ。その結果、後頭部が背景の白い支柱の右端に接しています。


(2276フレーム目)頭がさらに巻藁側へ動いて、いまや支柱の右端は完全に見えています。また、右肘は、ここまですこしずつ下に動いてきたのですが、ここから下へ動くスピードが速くなっていきます。


(2277フレーム目)弦が完全に体の反対側に回りこんだ所。動画中、ここで頭が最も巻藁側に近づいていて、以後頭は元の場所に戻っていきます。一方で、ここから右肩が画面奥へ、左肩が画面手前へという捻れ運動が始まります。面白いのは、この瞬間、体の縦軸がまっすぐで左右両肩が水平になっているように見えることです。そこで、実は2272フレーム目の時点で胴造りが退いているのではないかという疑問がでてきます。退き胴になっているのに、右肩が詰っているため、肩の線だけみると水平に見えるので、気がつかなかった可能性があります。



退屈なので、数フレームすっとばして、弓返りしてきた弦が左手首を打った所。ここでは、頭は2272フレーム目と同じ場所に戻っているが、右肩・右腰が画面奥へ、左肩・左腰が画面手前へ動いた結果、やや身長が低くなったように見える。自分では、この軸の左右のブレと回転運動は、手の内が弱くて弓の運動、衝撃をそのまま体に伝えてしまっているせいではないかと思っています。